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イカリングの手引 その2 [イカリングの手引]

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今回は YZF-R25/R3 をカスタムするのに必要になる工具 道具 電装部品 電装用語などを紹介します。

イカリングに関する質問の中でも多くの方々から頂いた質問内容でもあります。

そして 短く簡潔に回答するのも難しい質問だったりします。

字数制限もないブログのページなので カスタムに必要な物は全て紹介する勢いで行きたいと思います。

 

まず 絶対とまでは言いませんが持っていたほうが良いのが サービスマニュアル です。

2016年8月の時点では YZF-R25 用として 型番:QQS-CLT-000-1WD(税込み¥9,720)と

YZF-R25 ABS / R3 ABS 用として 型番:QQS-CLT-000-2WD(税込み¥12,420) が

YAMAHA より販売されています。バイクを購入したお店で取り寄せることが出来るはずです。

書籍ではないので本屋さんや図書館などでは取り扱っていませんよ。

私も購入しました。 配線図 照明系統結線図 自己診断機能と診断コード表 は非常に活用します。

ブログでこれらを公開することは出来ませんが サービスマニュアルを持っていない方のために

私が活字と拙いお絵描き等で お伝えできるように頑張ってみます。

 

それから ツールセットです。私が持っているのはコレの真っ白いやつで限定品です。限定品って響き イイですよね。

色が白いだけで中身の構成は変わりません。


 
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ネットショップの中には定価の半額以下で購入できるところが数多くありますがそれでも高いと思われるでしょう。

でも 単品で買い揃えるよりは遥かに安いです。

手工具としては電装工具以外には コレ以上に必要になるのは ほぼありません。

あまり出番は多くはありませんが 精密ドライバーとプラグレンチぐらい?

単品で揃えようと考えてる人も居るでしょうから YZF-R25/R3 にイカリングをインストールする際に必要な工具や

他の作業やメンテナンスで必要になる工具を ピックアップしておきます。

 

前回の記事でも紹介しましたが イカリングのインストールにはフロント廻りのカウルは全て取り外す必要があります。

P1060020.jpg 

この状態まで外します。大袈裟な分解作業に見えますが慣れればこの状態まで30分掛かりません。

前記事にも書きましたが HIDにバッテリーの電源を直接供給する為の回路であるリレーハーネスを取付けるには

シートを外してバッテリーへ直接アクセスする必要があります。

また 電装系カスタムをする場合に ACC(アクセサリーポジション)で作動させたい場合や電源を取りたい場合には

ヒューズボックスから ACC 電源を確保するのが無難と思われます。 

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私は写真の様に IG ON(ACC ON)の時に電源が取れるシグナルヒューズから出ている配線を分岐させて

ACC電源を確保しています。ヒューズボックスの内の配置で言うとリア側から2番目の7.5Aのヒューズです。

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YZF-R25 を購入した時に付いてた取扱説明書。YAMAHAのサイトでもダウンロードできます。 

ヒューズと差替えることで簡単に電源を確保することが出来るヒューズ電源という物が販売されています。

これなら割込み配線などする必要がないのでお手軽です。差替えるヒューズの容量と同じものを購入しましょう。 



このヒューズボックスへのアクセスもやはりシートを外す必要がありますし 私のようにギボシで分配させたり

フレームに沿って外から見た時に目立たないような配線をするならば「カバー・サイド2」 も取り外す必要があります。

部品名称はサービスマニュアルやパーツカタログ で使用されている名称で統一して紹介することにします。

パーツカタログは以下のサイトから誰でもアクセスできます。

http://www.yamaha-motor.co.jp/parts-search/

 

電装用品のカスタムでは「ACC」とか「B」とか「IG」という 英単語がよく使われますので説明しておきます。

P1100534.jpg 

YZF-R25/R3 のキーシリンダーの表示は ハンドルロックの状態から時計回りに順に LOCK → OFF → 入 です。

電装用語に照らすと LOCK → IG OFF → IG ON です。IG = IGNITION(イグニッション) 

LOCK や OFF の位置の時 電気回路は完全にオフです。

この状態の時にバイクから電源を取り出したい場合はバッテリーへ配線を直結する以外に方法はありません。

いわゆる「バッ直」(ばっちょく)と呼ばれる方法です。

電装部品の表記などで「B」と記されているものがコレのことです。「B端子へ接続しなさい」みたいな。

エンジンが始動していない状態でも電源を確保できるバッ直という方法はバッテリーあがりの原因になりますが

イモビアラームなどのように バイクの状態に拘らず 常にセンサー類を作動させておく必要があり

待機状態で常にシグナルを受信する装置などを取付ける際には必要となる方法です。

私の YZF-R25ABS はイモビアラームとリモート・コントロール装置がこの方法で作動しています。 

 

完全に余談ですが 一度だけリモコンで電源を切ることを忘れててバッテリーをあがらせてしまいました。

YZF-R25/R3 みたいなインジェクション(電子制御燃料噴射)装備のバイクの場合 バッテリーがあがってしまうと

押し掛けなどではエンジンを始動することが出来ません。車を持っていない私はバッテリーブースターを

購入して事なきを得ました。お高いですよ(゚A゚;) バッテリーあがりには気をつけましょうね・・・。 

 

YZF-R25/R3の場合 キーが IG ON の位置の時 電気回路が一部を除いてオープンになります。

オープンにならない回路は ヘッドライトです。LOW も HIGH も エンジンが始動するまでは点灯しません。

一度 エンジン始動で点灯させた後 キーの位置は IG ON のままで キルスイッチでエンジンをストップさせた場合

この時はそのままヘッドライトは点灯したままになります。イカリングを検討してる場合はこれ覚えておいて下さい。

要するに エンジン始動時に使用するセルモーターは 使用時に大電流が必要になるので ヘッドライトのような

消費電力が大きい物はエンジン始動時には邪魔になるから点灯させない仕組みになっているわけですね。 

 

車も似た仕組ですけど僅かに違いがあります。バイクと違ってIG ONの手前に ACC ON っていう位置があります。 

車の場合 ACC ON で一部の電気回路がオープンになります。カーナビとかルームライトとかヘッドライトもです。

エンジンを始動するまでもなく電装品をちょっと使いたいなっていう状況の時に ACC ON にキーを回すのです。

そして ACC ON で作動する電装品は エンジン始動時に電源回路が一瞬だけ OFF にされています。

カーナビとか 一瞬 切れますよね? 車でもセルモーターを回す場合は他への電源をカットして

セルモーターと イグニッションに必要なものだけに電源をまわす回路になっているのです。  

 

車にはあってバイクには無いものが ACC です。IG ON はどちらにもあります。

キー(鍵)で電気回路を ON/OFF するという点では ACC も IG も同じですね。

大きな違いは先ほど書きましたが 車は エンジンスタート時 ACC 回路はOFF です。 

販売されている電装部品は車専用とかバイク専用と明記されているものは少ないです。

イカリングもそうですが 車でもバイクでも使えるものなどの配線図には「ACCへ接続せよ」みたいな表記ばかりで

「IGに接続せよ」みたいな表記はバイク専用の電装部品でにすらあまり使われていません。

ACC イコール IG と思ってしまいがちですが YZF-R25/R3 の場合は大容量電源を必要とする場合には

シグナルヒューズでもポジションランプでもなくエンジンスタートで常時点灯する LOW BEAM ヘッドライトの

配線から分配するのがベストだと思います。イカリング(CCFL)用インバータ等が該当します。 

私も最初っから ACC という単語をブログで使ってきましたが IG ON よりポピュラーで

アクセサリーポジション だと和訳の意味が理解しやすくて使いやすいからです。

話がそれすぎてしまいましたが 要約すると電装部品は ACC に取付けろみたいな指示が多いですが

大きな電流を必要とする電装部品を取り付けようとするときは安易に ACC に取付けるのは注意しましょう。

過負荷が掛かるとスターターモーターや取付けた部品を 故障させたり ケーブルが焼けてしまうこともあります。 

そして本題はヘッドライトのカスタムには全てのカウルを取り外せるだけの工具の準備が必要だということです。

 

フロント廻りのカウルを着脱には 4mmの六角レンチ 10mmのソケットレンチ プラスドライバーが必要です。

ドライバーはカウルクリップを外す際に使うのですが 全長が短い スタビードライバーもあった方がよいです。

リアシート リア廻りのカウルの着脱には フロントで使用した工具に加えて 8mmのソケットレンチが必要です。

六角ボルトは ソケットレンチ でも スパナでもメガネでもアクセス出来るわけですが

ソケットレンチと明記した場合はソケットを推奨していると思っていて下さい。

 

この他 ハンドルのバーエンドを交換するには コンビネーションプライヤ もしくは セーフティプライヤ それと

5mmの六角レンチが必要です。トップブリッジからハンドルを外す場合は6mmの六角レンチも必要です。

スパナとめがねレンチは8mmと10mmは必須でロングとショートとそれぞれを準備しておいたほうが無難です。

ソケットには75mmのエクステンションバーもあったほうが作業が捗ります。

殻割りの際にはカバーレンズを外す際にツメをこじる作業があるのでマイナスドライバーが必要です。

プラグの交換には 16mmのプラグレンチが必要です。 タンクまで外せば簡単にプラグ交換は出来ます。 

チェーン交換 もしくは たるみ調整にはアクスルナットを緩める必要があります。

19mmと22mmのソケットレンチ もしくは ロングめがねレンチ と さらにエクステンションパイプもあれば便利です。

本来 アクスルナットなどはトルクレンチでトルク管理して締め付けるべきです。 推奨トルクは57Nm。



トルクレンチって高いですよねぇ。持ってない人はわざわざ購入する必要は無いと思います。

いきなり購入しても正確なトルク管理が出来るようになるまでには練習が必要になりますよ。

M10以上のネジのサイズなら「ギュッ」って締め上げてやれば十分だし緩むんじゃないかと心配ならば

時々チェックすれば良いだけのことです。

 

電装・配線系工具では 先にも載せてたツールボックスと一緒に写ってた ストリッパー とか 圧着ペンチは必須。


ストリッパーって名前の工具。これでビニール線のビニールを被覆するのがめっちゃ好きです(*°∀°)=3

あとは絶対に必須な道具としてテスターですね。検電テスターでは無く マルチテスターをお勧めします。



ニッパーやラジオペンチ コンビネーションハンマー 壊ネジプライヤー等もあると非常に便利です。

これらも先程の ツールボックスには入っています。 

 

工具・道具類はこれぐらいで十分ですので次回は必要になる電装関連商品を紹介します。





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