スプロケ・チェーン交換 [チェーン交換]
今回はスプロケットとチェーンを交換してみました。
YZF-R25を購入したとき、いや購入する前からヘッドライトにプロジェクターをインストールすることは決めていたカスタムだったのですがもう一箇所どうしても社外パーツに変えたいと思っていた部品がありました。
スプロケットとチェーンです。
リアスプロケットはSUNSTARがYZF-R25/R3専用に供給しているスチール(S45C)製のタイプです。
軽量化のためと思われる貫穴があってデザインとしてはカッコイイです。
しかし、ローコストのユニクロメッキが主張しすぎてギラギラと目立ち過ぎな事と、おそらくスタッドボルトにチェーンが絡まる事を防ぐために取付けられてるパーツがゼンマイネジを連想させてなんかかっこ悪い…
グローバル市場での販売を目的とし、海外で生産されたバイクだからなのか海外での保安基準に適したスタイルで統一して販売していると思われます。日本では義務化されていないフロントのサイドリフレクターなんかもそうです。
欧米のレギュレーションではチェーンに対する安全装置を義務付けているのかもしれませんが私は見た目重視なカスタムを目指したいんでリフレクターも巻込み防止も外しています。
無駄に長いスタッドボルトもフランジボルトに交換したいと思ってます。
それにしても汚いチェーンとスプロケットです。それもそのはずで走行距離で約20,000km、購入してから1年と6ヶ月間もチェーンメンテらしいことは全くしてません。新車で購入したのですが最初から取り回しが重く感じられていて、その原因は純正で装備されていたチェーンの品質だと決めつけていました。(実際、チェーンはすぐに波打ってました)
なのでさっさと交換するつもりだったのでメンテを全くやらなかったんですよねぇ…
そういうわけでようやっと1式まとめて購入したので交換してみました。
YZF-R25/R3用にフロントスプロケット、リアスプロケット、チェーンの3点セット販売されている商品もありますが私は車体色に合わせたスプロケットとチェーンが欲しくてバラで買い揃えました。
セット販売の強みは何と言っても難しく考える必要もなくズバッと買えることです。
YZF-R25/R3はチェーンサイズが520でリンク数は112です。スプロケットはフロントが14丁でリヤが43丁です。
チェーンを購入するとき、リンク数が112ちょうどという商品は無いと思います。たぶん。通常なら120とか110とかキリがいい数字で販売されています。さらにチェーンは輪ゴムのように輪っかで販売されていません。ジョイントリンクというもので繋ぎ合わせて輪っかになります。で、ジョイントリンク自体で2リンク分あります。なのでYZF-R25/R3の場合、110リンクとジョイントリンクが必要となります。
ここからがメンドイのですがメーカーによっては『110リンク(ジョイントリンク付属)』って記載して販売されている商品があったりします。これ、どう思います?110+2 なのか 98+2 なのか。 必ず確認してから購入しましょう。
私はRK製のBL520R-XW 120 を購入して不要なリンクを切断しジョイントで繋ぎました。
この不要なリンクを切断するには専用工具を準備したほうが良いです。そもそも現在装着しているチェーンを外すことにも工具が必要になります。
1.チェーンのカット
2.プレートの圧入
3.ジョイントのカシメ
この3つの作業に専用の工具が必要です。チェーンツールとか呼ばれてて1つで3役を担う工具もあります。
↓こういうのね。
これに加えてイカリングのカスタム時に使用したハンドグラインダー(サンダー)もあれば非常に便利です。
チェーンメーカーや種類によってはジョイントにカシメ方式ではなくクリップとかスクリュージョイント式を採用している商品もあるのでその場合はカシメ工具は不要です。
YZF-R25/R3用にチェーンリンク数もピッタリカットされている3点セット商品も紹介しておきます。
いずれもスプロケットは同一商品です。チェーンはお好みのメーカーと種類を選ぶことが出来ます。参考に紹介しているチェーンはゴールドメッキですが安価なシルバーメッキや高価なブラックメッキ等も選べます。
あくまで私の感想なんですけどYZF-R25/R3は112リンクがスタンダードなんですけど、実際に112リンクで新品のチェーンを装着するとアジャストボルトを目一杯に前へ出しても張り過ぎ感があります。まぁすぐに初期伸びが出るからいいんですけど114リンクで装着しても良いんじゃないかと思います。
スプロケットなんですがリアは赤色にしたいと思っていましたが赤色と言っても色味的には数種類あります。
そしてネットで調べて画面で色味を確認しても実際の色がどんなもんかはわかんないのです…
イチかバチかで購入することになりましたが色調が濃いという商品説明を読んで決めたのがこちら。
スプロケット自体はSUSTAR製のウルトラジェラルミン(A7075)の軽量タイプです。
これにコーケンという金属表面処理メーカーがハードアルマイト処理を仕上げたスプロケットです。
先に上げていた画像で確認できるかと思いますがお値段は約15,000円です。コーケンのアルマイト処理がなければ10,000前後で販売されている商品なのでアルマイト費用が5,000円ってことですね。
受注生産とのことで受注から4週間ほど必要と聞かされていましたが2週間でデリバリーしてくれました。
色味は気に入っています(*°∀°)=3 太陽光による派手な反射はなく落ち着いた深い赤色です。
デザインはスタンダードタイプのほうが好みでしたけど。
フロントスプロケットはスプロケットカバーに覆われて外見は全く見えないので色もデザインも関係ありません。
交換前の純正フロントスプロケット
YZF-R25のフロントスプロケットなんですけどセンターロックナット方式で右ねじ(正ネジ)です。
これ、菊座金もロックワッシャーも無かったんですけどそんなもんですかね?カシメても無いんですけど。
それから重要事項なのですが、このセンターナットに必要なソケットは『29mm』です。
割りと立派な工具セット持ってますがそんなサイズのソケットは入ってません。
ネットショップなら簡単に手に入ります。手持ちのラチェットサイズと差込角を揃える必要が当然あるわけですが、センターナットの締付けトルクはパネェです。出来れば1/2"の差込角のラチェットにエクステンションバーを装備して立ち向かいましょう。
正しいやり方っていうのはわかりませんが私はギヤをニュートラル位置で、リアタイヤを地面に設置した状態でリアブレーキを掛けてチェーンにテンションがかかる状態にして作業をしました。
リアスプロケットも同様にリアタイヤが空転しないようにロックしてフランジ付きUナットを外していきました。
リアタイヤを外した状態でナットを緩めても良いんでしょうけど作業が難しように思えます。
Uナットは再利用できるナットで、緩みにくい構造になっています。どんなナットでも緩みは起こり得るので新品だろうが再利用だろうが点検は必要ですね。
チェーンの交換なんですけど、まずは装備中のチェーンを外す必要があります。チェーンカッターの出番です。
カッターなんて言い方ですけどカッターナイフのような使い方ではなく圧入されたチェーンのピンの頭を予めハンドグラインダーなどで平らに仕上げてプレートへの掛かりを除去した状態でピンを押し出す器具です。
文章だとわかりづらいでしょうけど参考になる動画サイトがたくさん有るので詳細な手順はそちらをご参考に。
で、やってみた結果↓
チェーンカッターは3年ぐらい前にネットショップで購入した凄い安物ですが、別のバイクのチェーン交換で役割を果たした実績があります。
写真の状態から圧入されているピンを押し出していきます。
↑ピンを押せずに根本からポッキリ折れてしまったチェーンツールです(・ε・ˇ)
ちゃんとピンの中心を押せてなければこういうことも起こり得ますが今回はちゃんと押してました。
こうなってしまうと使用不可能になってしまったツールの替わりに新しくて品質が良いチェーンツールを購入しなくてはなりません。やはり安い物は耐久力だとか品質への信頼がもてませんね。
こういったトラブルがなければチェーン交換は特に難しい作業でもありません。サービスマニュアルにあるとおりの許容量でチェーンのたるみを調整して終わりです。マニュアルでは35~45mmの範囲とありますが先にも書きましたが112リンクだと張り過ぎで調整幅が乏しく25mm近辺になりましたが新品なのですぐに初期伸びが出るだろうし良しとしました。
あとは実際に走行してフリクションや異音をチェックします。そのためにインナーフェンダーやスイングアームカバーを外して試走します。
試走を終えてカバーを戻しました。
赤いスプロケットに真っ黒のチェーンプレート。金色のピンが鋲の様に見えます。
新品で購入したチェーンには高粘度グリスが塗布されています。
これ、綺麗に落とすのは骨が折れる作業です。そもそも拭き取る必要があるとか無いとか情報が錯綜しています。
どちらでも良いと思うんですけど私はある程度だけ(骨が折れない程度)落としてあとはこまめにメンテしていこうと思います。
秋から冬にかけてのみ見ることが出来る美しい夕日に照らされたR25です。
空気中の湿度が減少し大気が乾燥するこの時期は光を妨げる水分が減少するから空がくっきりとクリアに見ることができるそうです。だから夕日も美しく映えるんですね。
リアタイヤのリムステッカーの赤い輪とリアスプロケの赤がマッチしていて美しいです。
チェーンを交換したことでバイクが『スィー』と走るのを実感できました。
メンテがされていないチェーンでは物凄く動力エネルギーを損失していたんだと実感しましたし、メカニカルなノイズも無くなりました。生まれ変わった感じを味わえましたよ。
これからもこまめなメンテナンスを心がけていつでも気持ちよく乗れるようにしておきたいですね。